廃棄物から創エネへ


過熱蒸気式炭化の仕組み


4. 廃棄物から創エネへ 


炭素を凝縮した高カロリーエネルギー源

処理のためにエネルギーが必要だった「有機系廃棄物」を省エネ・高効率に炭素分離しエネルギー源に変換することで、エネルギーバランスをプラスにし、二酸化炭素の排出をニュートラル又はネガティブ(マイナス)にします。

バイオコークスは既存のボイラーやその他年少技術で活用することができますが、なるべく効率よく発電しカーボンバランスをネガティブにするには2MW以下のガス化発電と廃熱の効果的な利用が最適です。熱分解されたコークスはガスになり、エンジン・CHPに投入されます。発電公立30-35%のガス化装置からは無駄なガスは発生しません。もちろん、調整によって二酸化炭素を摘出し温室利用やエコセメント(二酸化炭素注入による省エネ・低炭素・低コストなエコセメントの例)の生産などに生かす事も可能です。木屑を直接使うより効率よく変換が行われるため、タールも少いためメンテナンスも最小限で収まります。

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また、ドイツでも長年実施されている廃熱の活用はプロジェクトの生産性と収益性を高めるだけではなく、地域農業の6次産業化などにも貢献する新産業創出のカギとなります。廃熱は市民プールの温水利用に限らず、木質チップや穀物の乾燥や木材乾燥機のスチーム源に生かすこともできます。総合的なプラニングは詳細な調査が必要となりますが、なるべく包括的なビジョンと事業設計を行うことで本当の意味の持続可能性を達成できます。

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